2014年1月5日日曜日

新しい一歩


今年は喪中だったので、静かに、ゆったりと年末年始を
過ごしました。なかなかブログも更新出来ず・・・

昨年は仕事に復帰しペースをつかむ1年でした。
今年はやっとやりたいと思ってきたことに携わることが
できそうです。

日本の手仕事をより多くの人に知ってもらうという試み。
子育て中ではなかなか思うように携わることが出来ず
まずは日本にどんな美しいものが残っているのかを知り、
実際の生活に取り入れてみようと試みたこの数年。

夫の後押しもあり、今年は一歩前に進めそうです。

そんなわけでますますブログの更新はなくなりそうです。
今後は自分のことというより「子供たちに伝えていきたいこと」
に力を注いでもうひとつのブログで更新していこうと思います。

よろしければ時々見てやってくださいな〜。

FUMOTO
http://fumoto-bottom.blogspot.jp/

よろしくお願いいたします。



2013年11月5日火曜日

父のこと



先週父が亡くなりました。
享年72。

入院直前まで仕事とマラソンを続け、入院してからも信じられないほどの
精神力で読書を続け、自分史と家族や親戚への御礼の手紙を書いていた父。

自分史には戦後の厳しく貧しい幼少時代、ホテルマンとして一生懸命
働いた日々について綴られていました。

ホテルマンを引退したのちも、サービスマンの育成に力を注ぎ続けつつ
病気の母にかわって家事をこなす、まさにサービス精神の塊のような
人でした。

ホテルマン時代、取っ替え引っ替え女性を連れて来る客に、「空室はない」と
言って追い返してしまったことがあるそうです。
正義感が強すぎて、馬鹿真面目で、正直すぎて、痛い目に合うことも
多かったとか。

薩摩人のせいなのか、マイペースで、頑固で、変わり者、お酒が大好き。
自分の生き方を最期まで貫きました。

家では私の選択に決して口を挟まず静かに見守ってくれた父。
私が高校生のときに書いた手紙をずっと机に貼ってくれていた父。
いつも孫たちに囲まれ慕われていた父。
亡くなってから改めて写真を見たら、鼻筋が私とそっくりな父。



山の上ホテルに勤務していた頃。

唯一の親孝行は孫の顔を見せられたこと。
幸せな家庭を築けたこと。

父の財布に遺されていた言葉:
死んでから仏になるのはいらぬこと。生きてるうちに善き人となれ
山本玄峰

自分を鍛ふ為に困難が湧いてくるのじゃと思へば如何なる困難が来ても
少しも辟易することなく益々勇気が加はる
森村市左衛門



野球が大好きだった父。オークラ勤務時代。

多くのことを教えてくれてありがとう。
おじいちゃんや麓が用意していた場所で安らかに眠ってね。

2013年9月15日日曜日

鎌倉 今日の波 実感


由比ケ浜
サイズ:コシ

台風スウェルでサイズが大きくなる前の程よいサイズで
久しぶりのロングを楽しんできました。

いつも使っている板を修理に出しているので、2年近く
乗っていなかったピカピカの板に乗りました。
そうしたら今まで気付かなかったその板のよさが
すごくよく見えて、本当に不思議でした。

道具の差をはっきり実感できることを、ひとつのステップだと
感じていたので、とてもうれしかったです(遅すぎるけど・・・)。

そして頻度は減っても違う楽しみ方ができたり、より自然と
戯れる感覚を大事にできたり。いいことがたくさんあるんだと
前向きに考えることもできました。
がつがつやっていたときには見えなかったもの。

今日も息子が「ママー!ママー!!」と大声で叫んでいました。

最後は息子とふたりでショアブレイクに乗って楽しみました。
今日も家族にありがとう。

2013年9月5日木曜日

ちいさな命のこと


うちは新聞をとっていないので、梱包に使われている新聞があると
ついつい読んでしまいます。
そして今日たまたま目を通した京都新聞の記事に、とても衝撃を
受けました。
普通の読者であれば、さーっと読み流すような内容かもしれません。

タイトルは
「病気や障害ある赤ちゃんの治療
家族の意向か 命の尊厳か 揺れる医療現場」
でした。

内容は、日本周産期・新生児医学会がシンポジウムでテーマにした、
「病気や障害がある赤ちゃんの治療を、親が拒んだら医師はどうするべきか」
について、症例を重ねて議論を続ける必要がある、というもの。

記事にはいくつかの赤ちゃんの症例があげてあり、そこには麓と同じ病気、
生まれつき横隔膜に穴があいていた赤ちゃんについても書いてありました。

記事では「正解はない」としているものの、医師の立場で書かれているので、
治療を拒む親に否定的。
子どもに必要な治療を親が拒むことを「医療ネグレクト」とネガティブな
言葉でひとまとめにしたり、

「小児外科医は『母親に産後のうつ状態や、子どもへの愛着形成につまづきが
ある場合は、治療拒否をしてしまう可能性がある』と指摘。」

とも書いてありました。

でも・・・

母親がどんな気持ちで、どんな葛藤の末に治療を拒否したか、にはほとんど
触れられていない。だから、ちいさな命を医学の力で救うことが
人道的であり、命の尊厳を守ることである、という意見を私は素直に
受け入れることができませんでした。

麓は心肺停止状態になってからも、薬の力で心臓を動かし、
2日間入院しました。私と夫は、「一度心臓と呼吸が止まったはずの麓が、
どうしてまだ治療を続ける必要があるだろう」
「本当に望みがあるのだろうか」
と、何度も混乱しました。
でも「麓くん、がんばっていますからね!!」と繰り返す看護婦さんや
お医者さんの言葉を聞いて、少しでも望みがあるなら・・・
と希望を持ちました。
障害が残る可能性もあると言われ、何が麓と私たちにとって
一番幸せな選択なのか、最後まで分からないまま、病院の指示に従いました。

でもいま思えば、もっとはやく楽にしてあげられたらよかった・・・
ちいさなちいさな体に、注射や点滴を繰り返し、チューブで繋いで、
たくさんの薬を入れて、見違えるような姿になってしまった息子を見て、
私は何度も「生まれたままの姿の麓にもう一度会いたい」と思いました。

だから、「治療をやめてほしい」という家族の意向を、ただ単に
「医療ネグレクト」と呼ぶことはできないし、母親の精神状態が正常では
なかったなんて言うことはできないと思います。
むしろ逆に人道的であり、命の尊厳について理解しているからこその
判断である場合もたくさんあるのではないでしょうか。

命を救いたい、という医師の気持ちや、その大切さも分かりますが、
母親や父親にしか分からない「命や魂の救い方」もある・・・。

何度かブログにも書いていますが、産婦人科医の吉村正先生は
「生きられなかったはずの命を医学の力で生かしてしまうことにも
問題がある」というようなことをおっしゃっていて、私もそう感じます。

命の尊厳とは・・・。
医学が急速に進歩して、生と死のあり方は一変しました。

「自然」であったはずの生と死は「非日常で不自然な出来事」に
変わってしまいました。だから、日常と切り離された空間で生と死が
他人の助けによって存在しています。

とても難しいことですが、
こどもたちがどう医療と付き合うか、
どう生きて行くか、
そしてどのように命を終えたいか、
にも関わることなので、こどもたちが成長したら家族で話す機会を
つくりたいです。

2013年8月30日金曜日

鎌倉 今日の波 On & On


ここ最近はほぼ毎日海に行って、波のサイズや気分によって
ボディーボードとボディサーフィンしています。

今日はひとりでボディボード。
風波でサイズはセットで胸くらい?
決していい波ではないけれど、貸し切り状態で大きめの波に
乗れるのは楽しかったです。

都内に出るとストレスを感じるのと一緒で、海の中に
人がいっぱいいるのは疲れます。
それだけがこのあたりの残念なところ。
たまに千葉/茨城に行くと波のクオリティに対して
羨ましい人の少なさ!
きっと宮崎や四国はもっとだろうな。

来週もまだ海水浴規制・・・もうしばらくボディボードで
誰もいない海を堪能しようと思います。
ロングは9月に予定しているサーフトリップまで封印。

しばらくオンショア続きそうです。
on and on and on and on
(my cypher keeps moving like a rollin stone)

2013年8月25日日曜日

音を聴く夜


何年ぶりだろう。
昨夜はこどもたちを寝かしつけたあと、駅の近くにあるジャズ喫茶へ
自転車を走らせ、渋谷毅さんのピアノを聴きに行った。

夜ひとりで出かけるなんて久しぶりすぎて、中学生でも外を
歩いている時間なのに、やたらドキドキしてしまった。

最初に聴いたのは高校生の頃だから、もう20年近い。
ピアノの渋谷さん、サックスの松風さん、ベースの上村さん。
みんなだいぶ歳をとっている。
高校生だった私が3人こどもを産んだくらいだから当然だ。

ギネスを飲んでリラックス。
そして2nd setがはじまった。

松風さんの風のようなサックスと、渋谷さんの水のようなピアノが
心に染みた。
やっぱり、いいなあ、おじちゃんのジャズ。

決して心沸き踊る感じではないけれど、
「ああ、ここまで生きてきたなあ」と感慨深くなるような。
自分のことしか考えてなかったあの頃。
力漲るジャズの演奏を間近で聴いて、「生きる」力を
もらっていたあの頃。

演奏が終わってから、勇気を出して渋谷さんに話しかけた。
共通の知人や昔観たライブのことを話してくれた。
渋谷さんは「おかあさんといっしょ」で数々の名曲を
提供した名ピアニスト(ちょんまげマーチやミックスジュース等々)。

こんなに近所で聴けるなんて、これからはちょくちょく足を伸ばそうと
思います。やっぱりこういうリフレッシュがないと、子育てに追われて
いるだけでは心が渇いてしまうから。

2013年7月17日水曜日

35th birthday

35年生きてきても



わからないことがいっぱい。



車にぶつかる鹿と車につぶされる虫。



屠殺される牛と捕獲される鼠。



調査される鯨と釣られる魚。



化学兵器と農薬と殺虫剤。



捨てられるペットと捨てられる赤ちゃん。



山を削って建てる家と川をせき止めるダム。



海の埋め立てと海のポイ捨て。



垂れ流される原発の放射性物質と工場の化学薬品。



どれが悪いの?どれなら許されるの?



命の重みは平等ではないの?



ただわかっているのは



どんな命も数多くの奇跡を積み重ねて



いま生きているということ。



わからないことはたくさんあるけれど



そんなわからないことをわからないなりに



素直に伝えていきたいと思った



35回目の誕生日。